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虫へのあきらめ

思えば1年目の畑では、うぶなナイトだった。
たいせつなナスを虫が食べているのを見れば、せっせと虫を捕まえてはつぶしていた。
「おらのナスはオラが守る!」と思いながら。


実まで食われる始末・・・

でも、もう今は違う。
ちょうどよく、いい加減になってきた。
虫に対しても「ナス?食べていいよ〜。」というZUBORAな気持ちがある。

それほど頑張って虫を捕まえることもない。
畑を歩きながら、その日の気分で「あ〜、コヤツはとっとこ〜♪」みたいな感じで捕殺する。

「食べていいよ〜」と「捕殺しとこ〜」が同居しているのが2017年のスタイルになった。

なんで、こうなったんじゃろうか。
しゃかりきに捕殺しても、ダメな時はダメだってことが分かったから?
そうかもしれない。

暑い中で1時間、虫を捕殺し続けてもダメな時はある。
「もうお手上げで〜す」と諦めたら、1週間後には虫がいなくなることもある。
たぶん、ズボラなほうがリラックスできて、気分よく続くのだと思う。


葉っぱなんて、もち!

あきらめが肝心という言葉は理解できる。
どういうことか、説明することもできるだろう。
でも、あきらめを体験することは、そう多くないのかもしれない。

ラム酒が香る、あのシュークリームの甘さを、思い出すことはできる。
でも、実際に食べなきゃ「おいしい!」って感じられない。
おいしさを知ってる事と、おいしいと感じる瞬間は別物なのだ。


トウガラシも弱るよ、そりゃ

そういうことを、ぼんや〜りと考えながら、虫に食べられるナスたちを眺める7月だった。
あきらめを味わい続けるのも楽しい。


ふつうにキレイな雨粒でお口直し


投稿者名 すずきカレー 投稿日時 2017年01月07日 | Permalink

命がすこしずつ増えていく

7月に入ると野草に負けずに野菜が育ったか、答えが出る。

生育を見てあらためて思った。
野菜が一生をまっとうできるように種まきしようと。
ふんっ!と、鼻息を出すように決意する。

2015年7月〜8月を振り返って2016年に書いてます。


ニンジンの最期

ニンジンの最期

実りが小さくても一生を全うすれば、根を張り花を咲かせ、虫や菌が増える。
命が増えていく。
種が場所に合わないと命は増えない。
たとえば芽が出るタイミングで虫に食べ尽くされると、更地があるだけだ。

「とりあえずやってみよーっ!」
無理そうな野菜の栽培チャレンジは楽しいけど、
試しに種まきして夏にうまくいかない答えが出たら
失敗を覚えておく。
「あー、ごめんね〜。ここじゃ無理だったね〜」


大豆の安定感、ナスの繊細さ


大豆は最後まで生きてくれる。
かたい草が生える場所でも元気がいい。
だから、酸性のつよい土では大豆スタートが安定だ。

そうすれば次の年にはやわらかい草が生えるようになるかもしれない。

畝によっては大豆すら虫に食べ尽くされるかもしれないけど
冬に根菜を育てたら、春には大豆が育つ環境に近づいていると思う。


ナスはよく虫に食べ尽くされてる。
2014年は全滅し、1つも収穫できずじまい。
2015年もピンチだった。
ジャガイモを壊滅させた虫がナスに大移動したのだ。

でも、葉っぱを半分以上たべられながら復活してくれた。
やわらかく肥えた土が好きなナスぼっちゃんのわりに
意外とタフガイじゃん!と見直す。


順調に育った野菜


  • トマト
  • トウガラシ
  • えごま
  • しそ
  • ズッキーニ
  • バターナッツ
  • 大豆
  • バジル






しそジュースを風物詩にしたい

しそジュースを風物詩にしたい


食害にあいながらも育った野菜


  • ナス前半
  • トマト前半
  • フルーツほおずき
  • バジル

つぶすとマスカットの香りがする

つぶすとマスカットの香りがする、ほおずきカメムシ


小さいけど育った野菜


  • 和カボチャ
  • ナス
  • ピーマン
  • きゅうり

次の春も命をふやそう。
モグラを呼び寄せることになるけど、それもどんとこい。
待ってるぜぇ!
穴ぶっつぶしてやるからなヒャッハー!!


田んぼは一段落


7月初めに田植えが終わると緊張感がゆるむ。
もう2週くらい早く田植えをしても良いかな。
6月1週目にスタートくらいのタイミングで来年はいこう。






投稿者名 すずきカレー 投稿日時 2016年01月24日 | Permalink

なにかしらの答えが出る夏

1年目の夏の畑は「収穫」という最初の答えが出る期間。
2014年7月〜9月後半までのこと。


初夏の草の勢いも初体験


ちいさな場所で、おおきなスッキリ


家庭菜園の「収穫できた」「虫に食べられた」という答えは
めっちゃ納得感があるところが好きだ。
自分たちだけでやっているから誰かのせいにできないのが良い。
気候も虫も土地も「人が合わせる」ものだから「自分が正しいのにプンスカ!」と、怒ることができないのも良い。

小さい場所だから自分たちだけで関わることができる。
最初から「自分が合わせて応じる」って姿勢で取り組める。
そういう環境っていいよね、と思う。


1株しか育てないという失敗をしたズッキーニ


落花生はやせ地の救世主と聞いて


オクラめっちゃできた

夏は一般的な話じゃなくて、自分がいる菜園の答えが分かる。
収穫できる野菜が増えてくるし、育たない野菜が何かも分かるから。

例えば、豆は酸性の土地(やせた土地)でも育ちやすいと
一般的にはいわれるけど、実際には虫が食べちゃった。

ほかにも、きゅうりは痩せた土地では育ちづらいと言われるけど
やってみたら育っちゃった。

・・・という感じだ。


育つ前が虫にたべられやすい


収穫できなかった茄子


ミニトマトはできたが、大玉はやっぱり無理


この年キュウリは不作だったようだけど、うちはよくできた


たべることがフェス状態


突然だけど、ロックフェスは楽しい。
フェスの2週間前からそわそわして、毎日の楽しみになる。

そういう感じで、初めての収穫はちょっとしたフェス状態だった。
だって、枝豆が実るのだもの。
それを眺めて「あ〜、来週は収穫できるかな〜。」と待ちわびながら過ごすのだもの。


ふくらむのを待つのもよき時間かな


塩ゆでしたとき、めっちゃ脳内物質が出た気がする

ふつうに毎日のなかに「待ちわびる楽しさ」があるだけで、人は快便になれる。
そう、快便っていいよね。
快便になれなくても、なにか気持ち的には快便状態になっていると思う。
こころのお通じがよくなる。
そんな感じだ。

食べるその日も楽しく、収穫を迎えるまでも楽しい。
そして種を採れば、楽しさは来年へつづく。


種は、ノリで固定種を買いました


こんな感じの8月


草に圧倒される


自然農のあつまりで富山へ。


富山にも行った。
自然農をやっている石黒さんちを見学したり、いろいろな話を聞いて楽しかった。


田畑には山をのぼって行く


水のきれいさが印象的

夏はにぎやかに、びゅーっと過ぎていった。
次は1年目の畑の秋のことを書こう。


投稿者名 すずきカレー 投稿日時 2015年09月19日 | Permalink