待ってくれない、義務じゃない

田畑は待ってくれない。
ドント・ストップ・ミュージック!

5月に入ると田んぼの準備。
ドント・ストップ・KOME!


準備の重要性
VS
睡眠の重要性

ファイトッ!!

ふーっ・・・。
このように、眠くてタジタジな瞬間もあるのです。
でも、家庭菜園は義務じゃない。

ぬかりなく田畑の計画をして、予定通り100%キメたいの?
そうじゃない気がする。
自然相手なのに、思い通りいかないと不機嫌になっちゃうから。

畑が楽しみで朝はやく起きちゃうとか、
芽が虫に食べられてなくてほっとするとか、
・・・そーいうのが良い。

そういう、つい体が動いちゃうこと。
畑につられてしまうことを良しとしよう。
畑は待ってくれないけど、なりゆき任せでいきたい。

そんな、2年目の5月・6月でした。

2015年5月〜6月を振り返って2016年に書いてます。


田んぼの苗床やるで〜!


なりゆき任せとは言っても「遅れちゃならんですぞ〜!」と
お米の苗床を用意するのだった。


去年とったお米を苗床にまき始めると
「はじまるで〜!カンカンカン!(フライパンをおたまで叩く音)」
って気分になる。

今年の品種は2つ。
ハッピーヒルと、とよさと。


6月にはすくすく育つお米さま

6月にはすくすく育つお米さま


ニンジンの花にさそわれて


めっちゃ写真にとりたくなるフォルムをしているから
ニンジンの花の写真はたくさん撮った。
たべごと写真にもいっぱいアップしたった。


じゃがいもアポカリプス 〜予言の実〜


ジャガイモに実が付いた。


おばあちゃんに聞くと「めずらしいね。」と言われた。
そのせいか虫が大量発生してジャガイモ文明は壊滅した。
ちょうどナスやトマトを定植したタイミングだったから
被害は拡大していく。



ニジュウヤホシテントウご一行

ニジュウヤホシテントウご一行

無念っ!ナス科の運命や、いかに!


タイミングって大事ね


手のひらを返すようだけど、
僕がどう思おうと、植物からするとタイミングは大事だ。

オクラと落花生は種まき時期がズレてしまい
オクラはまだしも、落花生は小さいままだった。


トマトの苗作りは3月くらいからでいいみたいだ。
5月に直まきしてたんだけど、ちょっと遅いのかもしれない。

絶対計画どおりやるマンにはならないものの、
こういうことを知っておくのが
自分にとっての良い湯加減なのかもと思う。


にんにく収穫ひゃっほい♪

にんにく収穫ひゃっほい♪


虫たちの受粉パラダイスや〜!

虫たちの受粉パラダイスや〜!


緑肥のレンゲがきれい

緑肥のレンゲがきれい

そんな2年目の5月〜6月。


投稿者名 すずきカレー 投稿日時 2016年01月23日 | Permalink

たくさん春とびでた

2年目の畑が始まって、思ったのだった!
春がいっぱい来てる、と。

(2015年3〜4月を振り返って2016年に書いてます。)




冬を越した大根や小カブたち、アブラナ科のみなさんは
パカーと花を咲かせ始める。



ネギの中にツクシが乱入して春を演出し、
山桜は咲いてパッと散った。



そいそ〜い、春そ〜い!ほれ〜!
・・・と、季節にあおられて畑が始まる気がした。

「ちいさい秋みつけた」にならえば
「たくさん春とびでた」である。

畑をやると自然が身近になるって
こういうことね〜と思った。


1年目と比べて土は育ったかな?


そう思って、ジャガイモを植えるときに
土の中を観察する。


2年目の土

2年目の土。根っこが見える。


1年目の土。

1年目の土。小石と土のかたまりが多い。

う〜ん、地下15cmくらいまでは根っこが見えるかな〜。
まだまだ土が育ってるとは言えないけれど
なにか少し、去年よりも命が増えた気がした。

虫の種類が増えたし、やわらかい草花が生えてきたから。


くさいアイツは期待のホープ


こりゃ、収穫できたら家計が助かりまっせ〜!
と思ったニンニクも無事に育っている。



投稿者名 すずきカレー 投稿日時 2016年01月23日 | Permalink

新品じゃない道具がうれしい秋

実家の田んぼで10年ぶりに稲作り


田舎うまれで長男の僕には、田んぼ全てを
耕作放棄地にした経緯がある。
こどもの頃に手伝った、どじょうのいる水田はもう無い。

しょうがない、と思う。
乾いた気分でキッパリとそう言える。

だから田んぼを復活させることに特別な思い入れはなかった。

たまたま復活しちゃうなら、そうしよ〜。
そのくらいの気持ち。

でも、実際に田んぼが復活して、稲穂が実り
おじいちゃんが使っていた道具で「はざがけ」すると
さわやかな気持ちになる。
風をふっふ〜♪って感じた。

「たまたま」ってのが良かったんだと思う。

おじいちゃんは言っていた。
良い事をしようとする目的が先にあるよりも
目の前にある機会を大切にする方がいいと。

たまたま、偶然、ご縁で、機縁で。

あ〜、なんか気づいたらお米できてたね〜
という、ほどほどの湯加減で1年目の秋を迎えた。

もはや思い出。(書いてるの2016年だからね。)

本当に収穫できちゃったんだなぁ。

2014年10〜12月のことを2016年に書いてます


ほ、穂が付いたで〜!

ほ、穂が付いたで〜!

なんせ10年ぶりだったから、米作り。

この田んぼで、お米を収穫できるのかな〜っ。
全部だめになっても仕方ないかもね〜。

ってくらいの気持ちでいた。
苗床を作り、田植えして、草刈りをする。

そしたら収穫できちゃった。
田んぼは、10年休んでいても「オレ田んぼだからね」
と覚えているのかもしんない。


なんか知らんが子は育つ!

なんか知らんが子は育つ!


ちいさなはざがけを作る


おじいちゃんが使っていた「はざがけ」の道具を使う。
木を地面に打ち付けて、稲を干せるように組み立てた。

新品じゃない道具がうれしい。

はざがけの道具は実家の軽トラで運ぶ。
僕の軽自動車では運べないから
仕方なく超久しぶりにミッションの車に乗るのだ。
20回くらいエンストをしながらね〜♪

僕のマニュアル免許証、これ・・・もう飾りだよ!
オートマじゃないと無理!
思いながらね〜♪
(自動車学校で仮免とるのに17回くらい落ちた猛者ゆえ)


こんだけ作るのが・・・限界でした!

こんだけ作るのに50時間かかってます


親がなんか燃やしていた・・・天気よかったもんな。

親がなんか燃やしていた・・・天気よかったもんな。


回るイセ号!

回るイセ号!


そう!イセ号は脱穀機なのだった!

そう!イセ号は脱穀機なのだった!


畑もちゃんとやった


あ、今みると・・・今年の大根よりも大きく育ってるような。
ありゃりゃ。

サツマイモは大量の虫たちに葉を食べられて失敗しちゃったから
次の年はやらなかったのだった。


こんな細くても、おいしくいただきました!

こんな細くても、おいしくいただきました!



悲しいね、サツマイモ

悲しいね、サツマイモ



種採りポッピンアイ!

種採りポッピンアイ!



なんか、けっこう育ってる・・・今年よりも

なんか、けっこう育ってたじゃん! 今年より良いじゃん??


投稿者名 すずきカレー 投稿日時 2016年01月23日 | Permalink

なにかしらの答えが出る夏

1年目の夏の畑は「収穫」という最初の答えが出る期間。
2014年7月〜9月後半までのこと。


初夏の草の勢いも初体験


ちいさな場所で、おおきなスッキリ


家庭菜園の「収穫できた」「虫に食べられた」という答えは
めっちゃ納得感があるところが好きだ。
自分たちだけでやっているから誰かのせいにできないのが良い。
気候も虫も土地も「人が合わせる」ものだから「自分が正しいのにプンスカ!」と、怒ることができないのも良い。

小さい場所だから自分たちだけで関わることができる。
最初から「自分が合わせて応じる」って姿勢で取り組める。
そういう環境っていいよね、と思う。


1株しか育てないという失敗をしたズッキーニ


落花生はやせ地の救世主と聞いて


オクラめっちゃできた

夏は一般的な話じゃなくて、自分がいる菜園の答えが分かる。
収穫できる野菜が増えてくるし、育たない野菜が何かも分かるから。

例えば、豆は酸性の土地(やせた土地)でも育ちやすいと
一般的にはいわれるけど、実際には虫が食べちゃった。

ほかにも、きゅうりは痩せた土地では育ちづらいと言われるけど
やってみたら育っちゃった。

・・・という感じだ。


育つ前が虫にたべられやすい


収穫できなかった茄子


ミニトマトはできたが、大玉はやっぱり無理


この年キュウリは不作だったようだけど、うちはよくできた


たべることがフェス状態


突然だけど、ロックフェスは楽しい。
フェスの2週間前からそわそわして、毎日の楽しみになる。

そういう感じで、初めての収穫はちょっとしたフェス状態だった。
だって、枝豆が実るのだもの。
それを眺めて「あ〜、来週は収穫できるかな〜。」と待ちわびながら過ごすのだもの。


ふくらむのを待つのもよき時間かな


塩ゆでしたとき、めっちゃ脳内物質が出た気がする

ふつうに毎日のなかに「待ちわびる楽しさ」があるだけで、人は快便になれる。
そう、快便っていいよね。
快便になれなくても、なにか気持ち的には快便状態になっていると思う。
こころのお通じがよくなる。
そんな感じだ。

食べるその日も楽しく、収穫を迎えるまでも楽しい。
そして種を採れば、楽しさは来年へつづく。


種は、ノリで固定種を買いました


こんな感じの8月


草に圧倒される


自然農のあつまりで富山へ。


富山にも行った。
自然農をやっている石黒さんちを見学したり、いろいろな話を聞いて楽しかった。


田畑には山をのぼって行く


水のきれいさが印象的

夏はにぎやかに、びゅーっと過ぎていった。
次は1年目の畑の秋のことを書こう。


投稿者名 すずきカレー 投稿日時 2015年09月19日 | Permalink

畑に自分が行って、さわって観ること

1年目の春の畑では「虫の本気を感じたこと」が大きな手ごたえだった。
2014年3月〜6月後半までのことをババーッといこう。


草も生えない畝が4月にはこんなふうになった


芽が出るだけでもうれしいのに


僕と妻は、自然農のやりかたで畑を始めた。
無肥料で無農薬。
いちど畝を作ったら耕すこともしない。

僕自身は、自然農で最初から収穫するのは難しいかもと思っていた。
採れなくても別にいっか!と。

畝を作った記事で書いたとおり、効率的じゃなくてもいいと思っていたから。
むしろ、効率的じゃないやり方が「どうなるんだろう?」っていうワクワクした気持ちを生んでいた気がする。
もともと収穫の期待はしていなかったから、芽が出るだけでもうれしかった。


朝、ポットに芽が出ただけでうれしい


ジャガイモの成長に期待していなかったはずの収穫が現実的に


カブ、大根、ニンジンは全て虫に食べられた


ウリハムシモドキの幼虫だと思う


ジャガイモは小さいながらも、ほとんど順調だった


妻のおかげでイチゴも収穫できた


芽が出てるって瞬間にキラキラした物質が脳内を巡る感じがする


ズッキーニもやったが収穫はゼロだった


実際は収穫もできちゃった


期待していなかった分、収穫できたときは嬉しかった。
口では「ジャガイモめっちゃ採るで〜っ!Hoo!」って言ってたかもしれないけど
心には「ま、1年目だし、採れなくてもOKよ〜ん!」という気持ちもあった。

収穫できない野菜も多かったけど、本当に芽が出るだけで嬉しかったので気落ちはしなかった。
ニンジン、大根、カブの全滅は悲しかった。
でも、一方で「虫の容赦なさ」というすごみを感じられて楽しい面もあった。
虫のすごみも、また良し。
この手ごたえ、がっぷりよつ。
そういう楽しさもある。


6月の最後に初のジャガイモ収穫


別の場所にある畑でも野菜を育てた


この小松菜は全て虫に食べられたが、ウリハムシモドキは出なかった


畑にいられる時間はどのくらいか?


「とりあえず種をまいたけど、見に行けない」という状況によくなっていた。
それで育ってくれたら良いという考え方もある。
でも、順調に育っていようが、虫に食べられていようが
畑に行って見てみることが家庭菜園の楽しさだと思う。

なので、最大の反省は
「観られる量だけ、ちゃんと観られるようにしよう」
ってことだ。

虫たちのレストラン状態で収穫できないことは良いけど
自分が畑に十分に行けないことは注意しようって思う。
それで次からはなるべく1つの畑でやろうと思ったのだった。


2014年春のズッコケまとめ


  • 春のウリハムシモドキ(幼虫)はあきらめよう!野菜全滅しても気にしない!
  • ズッキーニは多めに、大きくなるように植えよう!
  • 畑の面倒をみられる時間と、作る量を考えよう

虫は、場所によって出たり出なかったりする


年によっても違うけど、基本的な対応は「あきらめ」だ。
虫を手で捕って殺すことはあるけれど、全滅するくらいに虫が出るときは
土や周囲の環境が「虫が出ちゃう状況」なんだと諦めようと思った。
別の畑では1年目でもニンジンが全滅することもなかった。

むしろ「その時その場に合った野菜がなにかを虫が教えてくれてる」ってくらいに考えるとスッキリした。


ズッキーニは大きくなればOK


自然な畑の場合、受粉は虫たちがやってくれる。
朝、畑に行くと必ず蜂が花粉を身にまとっている。
だから、人の手でズッキーニを受粉させなくてもいい。

でも、ズッキーニは大きくならないと雌花が咲かないようなので
「ちゃんと成長できるようにすること」には注意する。
例えば小さな畝や、育つのに適していない畝だと雄花しかできないことがある。
定植のタイミングが遅くなるのも注意だ。


赤目自然農塾へも行った


赤目の段々


赤目にはアートっぽい畑もある

ここまでが1年目の春。
どういうことも始まりは心がはずむのかもしれない。
次は夏の畑を書こうと思う。


投稿者名 すずきカレー 投稿日時 2015年09月13日 | Permalink