さよなら、緑
厳密で甘い
クモと光
正しく発芽する米
うごきだす命
食べるためではない発芽
ライ麦在住のアイツ
2月のにんにく
冬を越えるライ麦たち
こんなふうに枯れたい
焼き菓子を詰めて
うれしそうに見えた
枯れ方を選ぶか、人間どもよ
種を守る丈夫な家
いのちを守るかたち
死のりんかく
昭和の定番
風に殴られても大丈夫
そこでシャッターを押す理由
竹カゴにキウイ
ひにひに、たねたね
年をとるということは
私は葉を食べるから
ユニークに垂れる
未来から今をさわるように
シソの最期に陽があたる
あるようにある美
黄色く色づく前に
カサカサでフワフワ
うつくしきフルーツほおずき
畑のなかの水たまりに光
やさしい大根の芽
ニンジン、最後の風景
夏の光りとニンジンの最後
尻尾の長いトカゲ
ニンジンに貼り付くトカゲの顔
麦わら帽子のおもいで
こんにゃくの葉はシャンとしとる
こんにゃく族との遭遇
気分は、こんにゃく模様
キュウリの発芽、そのとき
美しき白の君は
ニンジンの花に嫉妬
米と草の区別ができるだろうか
あたらしい命のはじまりに
ミミズ先輩から苗床への苦情
ミミズの住居でもある苗床
苗床に米をまく手
生と死とお米の苗床づくり
お米パラパラ、苗床づくり