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こうで、こうで、こうなる環境

2016年1月〜6月のことを振り返って書いてます。


レンゲの子孫(食べられ中)


環境って言葉、ピンとこなかったんだけど


ふつうに暮らしていて「環境」って言葉に、ピンとこなかった。
「う〜ん、水かな?空気かな?」
みたいなフワフワした感じだった。

でも、思い当たる節が多くなっている。
3年目の畑で全体を見ていると、小さな変化が、大きな変化を象徴しているのを感じるから。

畑にやわらかい草が増えて、全体的にかわいらしい見た目になる。
それは小さな変化なんだろう。
一方で大きな変化もある。
土の中が酸性じゃなくなって、やわらかい草が生きられるようになったってことが、大きな変化なんだと思う。

2年前、1年前、そして今と繋がっている実感がある。
そんなことを考えていた。


ニンニク物語


冬のニンニク。周囲だけ緑色なのだ。

冬はニンニクが目立つ。
ニンニクの周りだけ、人の世界で言えば町のようだ。
寒い中なのに、野草が賑わっている。

そういう関係性に胸キュンだ。
なんでだろう。
食べるための野菜が影響して、食べることに関係ない野草が元気ってこと。
なんか、直接的じゃない関係性って、いいよね・・・と感じてるのかもしれない。

ニンニクが思わぬところで「勝手にいい影響あたえてるゾ、コイツ〜!」みたいな感じだ。


5月半ばにはニンニクの芽がキレイ。


ニンニクの芽が描くカーブ。


ニンニク大成功だった


1年前よりも大きい。
自然な畑でも、おいしくて、ある程度おおきなニンニクを作れた。


とれたで〜。


ちなみに、おばあちゃんのニンニク。慣行栽培なので大きい。


2度目のライ麦は微妙だったかも


ライ麦の根が土を「耕す」ことを自然耕と言うそうだ。
そういう狙いで2度目のライ麦だったのだけど、あまり向いていないかもしれない。
本来なら2メートル近くになるはずなのに、1メートルちょっとで成長が止まってしまうから。


揺れる5月のライ麦


でも、ライ麦は生き物の家として人気


必ず虫たちが住んでいる。
特にクモには人気だ。
高層タワーだ。


ライ麦タワーの住人


これはライ麦じゃないけど、カタツムリもよく見る。


温度はやさしさ


トマトを早めに育てることにした。
衣装ケースを温室みたいにして、春の早いタイミングで種をまいたのだ。
これはうまくいったと思う。


定植してゆく

僕が住んでいる地域で、トマトを直まきすると成長が遅い。
トマトが口に入るのは8月以降になってしまう。

でも、今年は早めに育てたので、7月においしくトマトをいただけた。


定植後も元気なトマト


畑以外のたべごと


そういえば大根の花、おいしかった。

今年も梅仕事!


大家さんの梅をいただいて


カゴに梅をば入れまして


やるで〜


ユスラウメも収穫


投稿者名 すずきカレー 投稿日時 2017年01月04日 | Permalink

たくさん春とびでた

2年目の畑が始まって、思ったのだった!
春がいっぱい来てる、と。

(2015年3〜4月を振り返って2016年に書いてます。)




冬を越した大根や小カブたち、アブラナ科のみなさんは
パカーと花を咲かせ始める。



ネギの中にツクシが乱入して春を演出し、
山桜は咲いてパッと散った。



そいそ〜い、春そ〜い!ほれ〜!
・・・と、季節にあおられて畑が始まる気がした。

「ちいさい秋みつけた」にならえば
「たくさん春とびでた」である。

畑をやると自然が身近になるって
こういうことね〜と思った。


1年目と比べて土は育ったかな?


そう思って、ジャガイモを植えるときに
土の中を観察する。


2年目の土

2年目の土。根っこが見える。


1年目の土。

1年目の土。小石と土のかたまりが多い。

う〜ん、地下15cmくらいまでは根っこが見えるかな〜。
まだまだ土が育ってるとは言えないけれど
なにか少し、去年よりも命が増えた気がした。

虫の種類が増えたし、やわらかい草花が生えてきたから。


くさいアイツは期待のホープ


こりゃ、収穫できたら家計が助かりまっせ〜!
と思ったニンニクも無事に育っている。



投稿者名 すずきカレー 投稿日時 2016年01月23日 | Permalink

畑に自分が行って、さわって観ること

1年目の春の畑では「虫の本気を感じたこと」が大きな手ごたえだった。
2014年3月〜6月後半までのことをババーッといこう。


草も生えない畝が4月にはこんなふうになった


芽が出るだけでもうれしいのに


僕と妻は、自然農のやりかたで畑を始めた。
無肥料で無農薬。
いちど畝を作ったら耕すこともしない。

僕自身は、自然農で最初から収穫するのは難しいかもと思っていた。
採れなくても別にいっか!と。

畝を作った記事で書いたとおり、効率的じゃなくてもいいと思っていたから。
むしろ、効率的じゃないやり方が「どうなるんだろう?」っていうワクワクした気持ちを生んでいた気がする。
もともと収穫の期待はしていなかったから、芽が出るだけでもうれしかった。


朝、ポットに芽が出ただけでうれしい


ジャガイモの成長に期待していなかったはずの収穫が現実的に


カブ、大根、ニンジンは全て虫に食べられた


ウリハムシモドキの幼虫だと思う


ジャガイモは小さいながらも、ほとんど順調だった


妻のおかげでイチゴも収穫できた


芽が出てるって瞬間にキラキラした物質が脳内を巡る感じがする


ズッキーニもやったが収穫はゼロだった


実際は収穫もできちゃった


期待していなかった分、収穫できたときは嬉しかった。
口では「ジャガイモめっちゃ採るで〜っ!Hoo!」って言ってたかもしれないけど
心には「ま、1年目だし、採れなくてもOKよ〜ん!」という気持ちもあった。

収穫できない野菜も多かったけど、本当に芽が出るだけで嬉しかったので気落ちはしなかった。
ニンジン、大根、カブの全滅は悲しかった。
でも、一方で「虫の容赦なさ」というすごみを感じられて楽しい面もあった。
虫のすごみも、また良し。
この手ごたえ、がっぷりよつ。
そういう楽しさもある。


6月の最後に初のジャガイモ収穫


別の場所にある畑でも野菜を育てた


この小松菜は全て虫に食べられたが、ウリハムシモドキは出なかった


畑にいられる時間はどのくらいか?


「とりあえず種をまいたけど、見に行けない」という状況によくなっていた。
それで育ってくれたら良いという考え方もある。
でも、順調に育っていようが、虫に食べられていようが
畑に行って見てみることが家庭菜園の楽しさだと思う。

なので、最大の反省は
「観られる量だけ、ちゃんと観られるようにしよう」
ってことだ。

虫たちのレストラン状態で収穫できないことは良いけど
自分が畑に十分に行けないことは注意しようって思う。
それで次からはなるべく1つの畑でやろうと思ったのだった。


2014年春のズッコケまとめ


  • 春のウリハムシモドキ(幼虫)はあきらめよう!野菜全滅しても気にしない!
  • ズッキーニは多めに、大きくなるように植えよう!
  • 畑の面倒をみられる時間と、作る量を考えよう

虫は、場所によって出たり出なかったりする


年によっても違うけど、基本的な対応は「あきらめ」だ。
虫を手で捕って殺すことはあるけれど、全滅するくらいに虫が出るときは
土や周囲の環境が「虫が出ちゃう状況」なんだと諦めようと思った。
別の畑では1年目でもニンジンが全滅することもなかった。

むしろ「その時その場に合った野菜がなにかを虫が教えてくれてる」ってくらいに考えるとスッキリした。


ズッキーニは大きくなればOK


自然な畑の場合、受粉は虫たちがやってくれる。
朝、畑に行くと必ず蜂が花粉を身にまとっている。
だから、人の手でズッキーニを受粉させなくてもいい。

でも、ズッキーニは大きくならないと雌花が咲かないようなので
「ちゃんと成長できるようにすること」には注意する。
例えば小さな畝や、育つのに適していない畝だと雄花しかできないことがある。
定植のタイミングが遅くなるのも注意だ。


赤目自然農塾へも行った


赤目の段々


赤目にはアートっぽい畑もある

ここまでが1年目の春。
どういうことも始まりは心がはずむのかもしれない。
次は夏の畑を書こうと思う。


投稿者名 すずきカレー 投稿日時 2015年09月13日 | Permalink